【中】恋はタイミング
「あ、空!!英語の宿題見せて〜」


「…………」


「ん?空?聞こえてねぇー……あぁ」


俺の顔を覗き込んできた海は、全てを察したようだった。




「いやいや、恋っすね〜」


ふざける海


「……さっきの何で」


「うわ、怖っ。ちゃんと言うからキレんなよ〜」


「何」


今の俺はやや機嫌悪し。




「さっき俺トイレ言ったじゃん?その帰りにさ、前見たら矢野ちゃんいたの。何か携帯いじっててさ…」


「で?」


「その携帯をポケットにしまったんだよ。でもまじ漫画みたいに、携帯がポケットに入らず、スーッて落ちたわけ」
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