クールな秋くんと絆される咲菜ちゃん
その後、秋鷹と仁朗、レイヤと三人の男女が「煙草を吸いたい」と言い出したので咲菜達はコーヒーを片手に室内にあるベンチで休憩していた。

「――――つか、十人の内、喫煙者六人って…(笑)」

咲菜と小百合、そして男女の同級生四人で並んで座り、そのうちの男性同級生が苦笑いをする。

「しかもその六人って、高校の時から吸ってるからね(笑)」

「あー!
でもなぜか、先生にバレなかったんだよね(笑)」

「そこらへんは、上手くしてたもんね(笑)」

「あ、でもさ!
東海林、ある日ピタッと止めたよな?」

「あー!そうそう!
仁朗くんが言ってた!
“急に止めた”って」

「あ…それは……」

「咲菜が泣いたからよ(笑)」

「「泣いた?」」

「うん――――――」


約三年前、交際を始めて半年程経った頃。

交際前から休み時間になるといなくなる秋鷹を不思議に思っていた、咲菜。
しかも咲菜がついて行こうとすると、全力で拒否される。

しかし……
基本的に鈍感な咲菜だが、交際を始めたことで秋鷹と一緒にいることが多くなり、秋鷹から微かに煙草の臭いを感じとっていた。

なのである日、おもいきって聞いてみたのだ。

『秋くん、聞きたいことがあるの』

『ん?』

『間違ってたからごめんね?
秋くん、煙草吸ってない?』

『………』

『ダメだよ!!!』
秋鷹の表情が肯定していて、咲菜が声を荒らげる。

『わかってるよ』
秋鷹は冷静に言った。

『未成年は禁止だし、何より身体に悪い!!!』

『………』

『すぐにやめて!!!』

『………わかった』

『………』
次第に目が潤んできて、泣き出す咲菜。

『わかったから、泣かないでよ』
秋鷹は、咲菜が泣き止むまで頭を撫でていた。


「………………―――
それでか…!」
小百合から理由を聞かされ、謎が解けたように言った。

「咲菜がボロボロ泣くから、さすがのアキも参ったんじゃない?」

「傍から見たら咲菜ちゃんの方が好きの度合い?が大きく見えたけど、実は秋鷹くんの方がベタ惚れだったもんね(笑)」

「そうね(笑)」

「あー、確かに(笑)
東海林って、実田が他の男子と話すだけでそいつのこと、睨みつけてたもんな〜」

「そうそう(笑)」

「そうかな〜?
私の方が、秋くんへの愛情大きいよ?」

「「「いや、絶対、違う!!!」」」

「だったらいいなぁ〜!」
小百合達が大きく頷き、咲菜はふわりと微笑んだ。


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