激重シスコン皇帝は、勝ち気な姫に陥落する
波乱の花嫁選抜、始まる
ドラゴニア帝都。
皇居の大広間。
ビンセントはその日の花嫁候補の到着を待っていた。
不満げに腕を組みながら。
「また姉上以下の女が来るのか……」
時間の無駄だとでもいうように、
あからさまなため息をつく。
側近たちは頭を抱えた。
そんな中、扉が開いた。
「アズールティア王国、ルチア王女、ただ今到着いたしました!」
その名を聞いた瞬間──
ビンセントの肩がピクリと跳ねた。
(あの女……!)
(俺に“気持ち悪いシスコン皇帝”と言い放った……!)
(帰りたくないと言った時に、雷みたいな声で叱った……!)
動揺するビンセントの前に、
ルチアが姿を現す。
堂々とした立ち姿。美しいが鋭い眼差し。
まったく媚びない、
凛とした王女らしい風格。
ビンセントは思わず言った。
「な……なぜ、お前が……!」
ルチアはため息混じりに言う。
「こっちが聞きたいわよ。
愛してやまない姉上様じゃなくて悪かったわね」
ルチアの強烈な嫌味が炸裂した。
周囲の臣下たちは
(陛下にこんな堂々とものを言える女性がいようとは……)
と感心した。
ビンセントはルチアを睨みつける。
(なんなんだ、この女は……!他の令嬢なら一瞬で泣いて逃げるのに……!)
(なぜ俺はコイツにだけこんなに反応してしまう……!?)
再会早々、険悪ムード。
だが──
この瞬間、重臣たちは悟った。
「あの皇帝を操縦できるのは、ルチア王女しかいないのでは」
皇居の大広間。
ビンセントはその日の花嫁候補の到着を待っていた。
不満げに腕を組みながら。
「また姉上以下の女が来るのか……」
時間の無駄だとでもいうように、
あからさまなため息をつく。
側近たちは頭を抱えた。
そんな中、扉が開いた。
「アズールティア王国、ルチア王女、ただ今到着いたしました!」
その名を聞いた瞬間──
ビンセントの肩がピクリと跳ねた。
(あの女……!)
(俺に“気持ち悪いシスコン皇帝”と言い放った……!)
(帰りたくないと言った時に、雷みたいな声で叱った……!)
動揺するビンセントの前に、
ルチアが姿を現す。
堂々とした立ち姿。美しいが鋭い眼差し。
まったく媚びない、
凛とした王女らしい風格。
ビンセントは思わず言った。
「な……なぜ、お前が……!」
ルチアはため息混じりに言う。
「こっちが聞きたいわよ。
愛してやまない姉上様じゃなくて悪かったわね」
ルチアの強烈な嫌味が炸裂した。
周囲の臣下たちは
(陛下にこんな堂々とものを言える女性がいようとは……)
と感心した。
ビンセントはルチアを睨みつける。
(なんなんだ、この女は……!他の令嬢なら一瞬で泣いて逃げるのに……!)
(なぜ俺はコイツにだけこんなに反応してしまう……!?)
再会早々、険悪ムード。
だが──
この瞬間、重臣たちは悟った。
「あの皇帝を操縦できるのは、ルチア王女しかいないのでは」