気まぐれヒーロー3
だ、だって、ちゃんとハイジとケイジくんだけ特別にフォルダ分けされてる!!
しかもそこからさらに、『登校中』、『ハイパー羽子板中』、『カルピス飲んでるとこ』、『本屋で立ち読み中』とか細かく分類されてる!!
「あ、これはね~」
「う、うん」
生き生きと写真を説明してくれる、かっちゃん。
ごめんよ。ほんのちょっと引いたかもしれない。
そして、ちらっと視界の端にフォルダ名『寝顔』の文字が見えたのは、錯覚だと思いたい。
「あ~あ、ほんとはイムスタにも載せて、沢山の人にハイジくん達のこと知ってもらいたいんだけどなぁ。勝手に載せるのはさすがにマズイよね~」
うん。
だってそれ、ほぼ盗撮だしね。
「かっちゃんはイムスタどんなの投稿してるの?」
「フツーだよ、遊びに行ったこととか。ももちゃんは?やってないの?」
「私は見るだけかなぁ」
「そっか。……あっ、そうだ!イイこと思いついた!!」
何か閃いたらしいかっちゃんが、勢いよく私の方を向いた。
目、目が!!キラキラしすぎてる!!
お星様が見えるよ、君!!
「ももちゃん、みんなでイムスタやろう!ね、そうしよう!!」
「……は?」
「あの五人とももちゃんでさ!」
「え。な、なんで?」
「ももちゃんがやるんならさ、あの人達も参加してくれるはずだよ!!俺もっと色んな人に、あの人達の存在を知ってもらうべきだと思ってるんだよね!!」
いやいやいや、むしろ世の中から隠すべきじゃ……。
「かっちゃん、何言っ──」
「ね!決まりだね!俺もまぜてくれたら嬉しい!あ、心配しないで!アカウントは俺が作っとくから!」
かっちゃんが言ってることの三分の一も理解できてないのに。
気づいたら両手をがっしり握られていて。
なんかワケもわからないまま──
イムスタをやらされることになりました。