ミステリアスなドSくん!
第一話
一葉晴花、高校一年生。
只今お出かけ帰りの駅のホームにて、不良に絡まれてます⋯!
「なぁなぁ、君かわいいね〜。ちょっと俺らと遊ばね?」
そう話しかけてくるガタイの良い、ザ・不良!みたいな二人組。
そんな人達がニヤニヤしながら話しかけてきたら、そりゃもう怖い!!
「ご、ご遠慮しますっ⋯!」
「え〜?ご飯も奢るし好きなところ行かせてあげられるのに?」
「ほ、ホントに大丈夫です⋯。」
「そんな事言わずにさ〜。遊ぼうぜ〜?」
「そうそう、俺らとたのしーことしよー?」
不良たちがだんだん近づいてくる。
ひぃぃぃ!怖いよぉぉぉ!来ないでぇぇぇ!
そう叫べればいいのに、目の前の二人組が怖すぎてできない。
できるわけがない!!
ていうか何でこの人たちは私に構うの!?
絶対他の人が良いでしょ!
あぁ、そしたら他の人(美人)が怖い思いをしちゃう⋯!
じゃあ私でよかったかも…?
って、そんな事考えてる場合じゃないんだよぉ!!
「き、急用があるので⋯!」
そう言って逃げ出そうと背中を向けるも、ガシッと腕と肩をそれぞれ掴まれる。
っひゃぁぁぁぁぁ!!二箇所掴まれたぁぁぁぁ!!
ゾワッと毛が逆立つ。
「おめー、逃げんじゃねーよ。」
「ひっ……!」
振り返ると、二人は怒ったのかめちゃくちゃ圧が強くなっていた。
いやこんなんで怒んないでよ…!
ていうか、私圧強いのだけはホントに無理なんだよぉ!
怖くてギュッと目を瞑る。
誰か、助けて……!!
そのときドカッと音がして、同時に掴まれていた所から手が離れた。
驚いて目を開けると、目の前に大きな背中とさっきの不良が一人倒れていた。
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