先生なんて好きになるわけないって思ってたのに。
恋なんて、面倒くさい。
しなくても生きていけるし
浮かれたり、落ち込んだり
そんなのめんどくさいだけじゃない?
ずっとそう思ってた。
「好きな人ができれば変わるよ」なんて、何度も聞いたけど。
本気で思ってた。
恋なんて、私には関係ないって。
——あの人に出会うまでは
冷たくて、無愛想な"先生"。
別に、第一印象が最悪だったとか、
衝撃的な出会いがあったわけじゃない。
むしろ、印象なんて「無」
ほんと、無感情って感じ。
マンガやドラマみたいな恋じゃない。
でも──なぜか、気づけば目で追ってて、
声に耳を傾けて、
名前を聞くだけで胸がざわつくようになった。
めんどうなはずの恋に、気づけばのめり込んでいく。
これは、
「恋愛なんてめんどくさい」
「先生との恋なんてありえない」
って思ってた私が
気づいたら、本気で先生を好きになっていた話。