欠けていく世界で、きみの光を見つけた

第一話

——恋なんて、しちゃいけないと思ってた。

視界の端から少しずつ、見える景色が欠けていく。
そんな私が、誰かの隣にいていいはずがないって。

助けてもらうたびに、自分の弱さに気がついて。
迷惑をかけたくなくて、平気なふりをして。

気づいたら、大事な人まで遠ざけてしまっていた。

見えなくなっていくのは、景色だけじゃなくて。

希望や自信も、どんどんどんどん薄れていく毎日だった。

——そんなとき

君に差し出された手のひらは、
ぼやけていく世界の中で、確かに輪郭を持って見えた。

その温かさに触れた瞬間、
恋しちゃいけない理由なんて全部、簡単に崩れていったんだ。
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