欠けていく世界で、きみの光を見つけた

第三話

泰ちゃんと仲直りができてから、私の毎日は少しだけ明るくなった。

窓の外では、入道雲がゆっくりと膨らんでいる。

遠くに聞こえる金管楽器の音に耳を澄ませると、たくさんの蝉の声と混ざって、爽やかなハーモニーが出来上がった。

音楽室には冷房がついているけれど、たくさんの場所を使うパート練習ではそういうわけにはいかない。

窓から差し込む夏の日差しが机の上をじりじりと照らして、じっとしているだけでも汗がにじんだ。

校外研修が終わってすぐ、私たちは夏休みに入っていた。

部活で毎日のように学校に来るのは変わらないけれど、それでも明るい時間の演奏はどこかわくわくするものがある。

スッと空気を吸い込んで、柔らかく息を吹き込む。

伸びやかな音に合わせて明るい空を見上げると、夏の空気まで少しきらきらして見える気がした。
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