天使と悪魔~私、ヤクザの愛人になりました~

天使と悪魔が選ぶ時

「ヤクザだからあるだろうとは思ってたけどこんなに銃が揃ってるなんてな……。」

「これだけあれば申し分ないだろ?持てるだけ予備の弾丸を持っていろ。敷地に入ったらもうそこは戦場だ。誰かを守るだなんて思うな。相手を潰すことだけ考えろ。」


戦場へ向かうまでの車の中ですべての覚悟が決まった。初めての銃戦争に顔をこわばらせている奴らもいる。私だって怖くないわけじゃない……人を撃つことも自分が死ぬ可能性があることも……


ただ、今夜ですべてを終わらせるんだ。その思いが私の恐怖を鎮めてくれる。



「兄貴、今まで亜魔野組では銃を使った抗争はあったのか?」
「ない。もしものために持ち歩くことはあったが、最初から銃を使おうだなんてことはなかった。だから今回、何人が生き残れるか分からない。」


「私は必ず生き残るよ、天のために。だけどもし…私の身に何か起きたら伝えてほしいことがある。」
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