天使と悪魔~私、ヤクザの愛人になりました~
「心さん……お疲れですか?ぼうーっとしているようで心配ですよ。」

「いや、何でもない。ただ思い返していたんだ。お前との出会いを……お前のおかげで四霊組との戦争をせず安全な方法で亜魔野組の地位を守れた。」

「私は……何もできたことなんてありません。四霊組との決戦で亜魔野組の方々は半分になってしまいました。私が守れたものはあったのでしょうか……私ができたことはあったのでしょうか……。」


「たしかに舎弟の大半を失ったことは事実だ。でも、四霊組との和解を考えようと思ったのはお前のおかげだ。たしかに殺し合うだけでは憎しみしか生まれず屍が積みあがる。それなら、今からでも少しずつ変えていけばいい。そうすれば、天のお腹にいる子が大人になる頃には、ヤクザも一般人も共存して生きていける。」


「そうですね……この子が大人になった時、ヤクザの生まれという差別がなくなるのは嬉しいです。心さんのように強くたくましく……警察官になりたい!だなんて言ってくれるかもしれません。」


「この子が無事に産まれてくるまでずっと天の傍にいる。だから、安心しろ。」


今まで一度もしたことがなかったような熱く溶け合うようなキス。


これが平和というものなのか……?幸せというものなのか……?



俺には縁もゆかりもないと思っていたが……こういう人生も悪くないのかもしれないな。




これからは組のため、家族のため、未来のために俺にできることを尽くしていこう。





これが俺の誓いだ。
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