Good day ! 5
それからしばらく経ったある日。
乗務を終えて帰宅しようと駅に向かった翼は、ホームに佇んでいる美羽を見つけて声をかけた。
「美羽、どうした? 電車乗らないのか?」
「あ、翼くん!」
顔を上げた美羽は、今にも泣きそうだった。
「どうかしたのか?」
「うん、あの……。ホームの真ん中辺りに、黒いキャップをかぶった男の人がいるでしょう?」
翼はさり気なく、美羽の肩越しに視線を動かす。
「ああ、いるな。ひょろっとした30代くらいの人が」
「そう。私、多分その人にあとをつけられてて……」
ハッとしてから、翼は美羽をかばうように後ろに回り、肩を抱いてホームの反対方向へと歩き出した。
「美羽、今日はタクシーで帰ろう」
「え?」
「ほら、行くぞ」
翼は美羽を促して改札を出ると、無人のエレベーターに素早く乗り、地上階で降りてからタクシー乗り場に向かう。
男がついて来ないのを確認してから、タクシーで美羽とマンションに帰った。
乗務を終えて帰宅しようと駅に向かった翼は、ホームに佇んでいる美羽を見つけて声をかけた。
「美羽、どうした? 電車乗らないのか?」
「あ、翼くん!」
顔を上げた美羽は、今にも泣きそうだった。
「どうかしたのか?」
「うん、あの……。ホームの真ん中辺りに、黒いキャップをかぶった男の人がいるでしょう?」
翼はさり気なく、美羽の肩越しに視線を動かす。
「ああ、いるな。ひょろっとした30代くらいの人が」
「そう。私、多分その人にあとをつけられてて……」
ハッとしてから、翼は美羽をかばうように後ろに回り、肩を抱いてホームの反対方向へと歩き出した。
「美羽、今日はタクシーで帰ろう」
「え?」
「ほら、行くぞ」
翼は美羽を促して改札を出ると、無人のエレベーターに素早く乗り、地上階で降りてからタクシー乗り場に向かう。
男がついて来ないのを確認してから、タクシーで美羽とマンションに帰った。