Good day ! 5
場所を移して送別会が開かれ、川原がJWAのSNSに寄せられたコメントを読み上げる。
たくさんのお客様から、大和への労いと感謝の言葉が届き、メモリアルフライト搭乗証明書をブログで紹介している人もいた。
『佐倉キャプテンのラストフライトに立ち会えて、感動しました。ありがとう、佐倉キャプテン』
『乗れなかったけど、日本からエールを送っていました。佐倉キャプテンのおかげで飛行機が大好きになりました。ありがとうございました!』
『長い間、お疲れ様でした。今度はキャビンでお会い出来るのを心待ちにしています』
そんな温かいメッセージで溢れていた。
マンションに帰ってくると、恵真は大和に贈られたたくさんの花束を花瓶に活けた。
「豪華ですね。お部屋中にいい香りがする」
ダイニングテーブルやリビングのローテーブル、玄関や寝室、至る所に花を飾る。
恵真は花に顔を寄せて、良い香りを胸いっぱいに吸い込んだ。
ソファに座って微笑みながら花を見つめていた恵真が、ふと視線を落とす。
「恵真」
「はい」
呼ばれて顔を上げると、大和が優しい眼差しで恵真を見つめた。
「もう我慢しなくていい」
「え?」
「恵真、ずっと無理してただろう? 俺がラストフライトを笑顔で終えられるようにって。何度目を潤ませても、絶対に涙をこぼさないようにって。ありがとう、恵真。もう大丈夫だ」
「大和さん……」
恵真は大粒の涙を一気に溢れさせた。
大和はそんな恵真を、両腕でそっと抱きしめる。
「恵真。もし君に出会えていなければ、俺の人生は全く違うものになっていた。パイロットとして空を飛べる喜び、家族が増える幸せ、翼と舞が成長する感動、その全てを恵真が俺に与えてくれた。モノクロだった俺の世界を、カラフルに明るく、たくさんの幸せで彩ってくれた。もし今君がここにいなければ、俺は空を降りた喪失感に打ちひしがれていただろう。だけど今、恵真がこの腕の中にいてくれる。俺の心を温かく癒やしてくれる。君に愛されて、幸せで、君が愛おしくてたまらない。恵真、俺のパイロット人生は終わったけど、この先の人生もそばにいてくれる?」
恵真はポロポロと涙をこぼしながら、懸命に大和を見つめた。
「はい、ずっとずっとそばにいさせてください。私もあなたと出会えたから、素晴らしい人生を歩んでこられたの。私を一人前のパイロットにしてくれたのも、世界で一番幸せな花嫁にしてくれたのも、翼と舞の母親にしてくれたのも、全部全部大和さん。私と出会ってくれて、ありがとう。パイロットとしても私を励まし、導いてくれてありがとう。いつも翼と舞の頼もしい父親でいてくれて、ありがとう。私を……、こんなにも愛して幸せにしてくれて、本当にありがとうございます」
最後は声を震わせた恵真を、大和はギュッと強く抱きしめる。
「心から君を愛している。恵真は俺の全てだ」
「大和さん……」
「まだまだもっと幸せにする。どんな時もそばにいて、君の笑顔を守っていく。俺は恵真だけを生涯愛し貫くと誓うよ」
恵真は更に涙を溢れさせ、大和の胸に顔をうずめた。
「ありがとう、大和さん。私もずっとずっと、大和さんだけを愛し続けます」
「恵真……」
頬に大和の大きな手のひらが添えられ、恵真の涙をそっと親指で拭う。
恵真が潤んだ瞳で見上げると、大和は切なげな表情を浮かべた。
たくさんの幸せと感謝、そして尽きることのない愛情を、大和は優しいキスで恵真に伝えた。
たくさんのお客様から、大和への労いと感謝の言葉が届き、メモリアルフライト搭乗証明書をブログで紹介している人もいた。
『佐倉キャプテンのラストフライトに立ち会えて、感動しました。ありがとう、佐倉キャプテン』
『乗れなかったけど、日本からエールを送っていました。佐倉キャプテンのおかげで飛行機が大好きになりました。ありがとうございました!』
『長い間、お疲れ様でした。今度はキャビンでお会い出来るのを心待ちにしています』
そんな温かいメッセージで溢れていた。
マンションに帰ってくると、恵真は大和に贈られたたくさんの花束を花瓶に活けた。
「豪華ですね。お部屋中にいい香りがする」
ダイニングテーブルやリビングのローテーブル、玄関や寝室、至る所に花を飾る。
恵真は花に顔を寄せて、良い香りを胸いっぱいに吸い込んだ。
ソファに座って微笑みながら花を見つめていた恵真が、ふと視線を落とす。
「恵真」
「はい」
呼ばれて顔を上げると、大和が優しい眼差しで恵真を見つめた。
「もう我慢しなくていい」
「え?」
「恵真、ずっと無理してただろう? 俺がラストフライトを笑顔で終えられるようにって。何度目を潤ませても、絶対に涙をこぼさないようにって。ありがとう、恵真。もう大丈夫だ」
「大和さん……」
恵真は大粒の涙を一気に溢れさせた。
大和はそんな恵真を、両腕でそっと抱きしめる。
「恵真。もし君に出会えていなければ、俺の人生は全く違うものになっていた。パイロットとして空を飛べる喜び、家族が増える幸せ、翼と舞が成長する感動、その全てを恵真が俺に与えてくれた。モノクロだった俺の世界を、カラフルに明るく、たくさんの幸せで彩ってくれた。もし今君がここにいなければ、俺は空を降りた喪失感に打ちひしがれていただろう。だけど今、恵真がこの腕の中にいてくれる。俺の心を温かく癒やしてくれる。君に愛されて、幸せで、君が愛おしくてたまらない。恵真、俺のパイロット人生は終わったけど、この先の人生もそばにいてくれる?」
恵真はポロポロと涙をこぼしながら、懸命に大和を見つめた。
「はい、ずっとずっとそばにいさせてください。私もあなたと出会えたから、素晴らしい人生を歩んでこられたの。私を一人前のパイロットにしてくれたのも、世界で一番幸せな花嫁にしてくれたのも、翼と舞の母親にしてくれたのも、全部全部大和さん。私と出会ってくれて、ありがとう。パイロットとしても私を励まし、導いてくれてありがとう。いつも翼と舞の頼もしい父親でいてくれて、ありがとう。私を……、こんなにも愛して幸せにしてくれて、本当にありがとうございます」
最後は声を震わせた恵真を、大和はギュッと強く抱きしめる。
「心から君を愛している。恵真は俺の全てだ」
「大和さん……」
「まだまだもっと幸せにする。どんな時もそばにいて、君の笑顔を守っていく。俺は恵真だけを生涯愛し貫くと誓うよ」
恵真は更に涙を溢れさせ、大和の胸に顔をうずめた。
「ありがとう、大和さん。私もずっとずっと、大和さんだけを愛し続けます」
「恵真……」
頬に大和の大きな手のひらが添えられ、恵真の涙をそっと親指で拭う。
恵真が潤んだ瞳で見上げると、大和は切なげな表情を浮かべた。
たくさんの幸せと感謝、そして尽きることのない愛情を、大和は優しいキスで恵真に伝えた。