Good day ! 6
そのあとは、食後のコーヒーを飲みながら雑談する。

「相澤キャプテンは、お正月にご実家へは?」
「んー、そうだな。帰省ラッシュが終わった頃に行こうかな。JWAは飛んでないから、EF(社員向けの無料航空券)は使えないけど」
「あはは! そうですね。今はどのエアラインも羽田からは飛んでませんよね。車か特急列車で帰られるんですか?」
「いや。EFで神戸に飛んで、そこからピンクの飛行機にトランスファーかな」
「わざわざトランスファーしてまで? どれだけ飛行機好きなんですか!?」
「煙となんとかは高い所が……ってやつかな。あ、そうだ。これまだ見てなかった」

大翔は川原から受け取った初日の出フライトの搭乗証明書を開き、じっくりと見てみた。

「なんだか、恥ずかしいですよね」

舞がそう声をかけると、大翔は首を振る。

「いや、ちっとも」
「え?」
「嬉しいよ、俺はここからまた気持ちを新たに出来た。こんなふうにこれからも、ひとつひとつのフライトを大切にしていきたい」

そう言って舞に笑いかけると、大翔はまた手元に視線を落とす。

舞も改めて一緒に眺めた。
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