Good day ! 6
缶コーヒーを買って車に戻ると、二人でホッと息をつく。
「こんなに清々しい気持ちで新年を迎えられたなんて。今年は間違いなくいい年になる気がする」
「ふふっ。久しぶりに日本のお正月を味わえましたか?」
「ああ。全部舞のおかげだ」
「え、そんな……」
大翔はハンドルに両腕を載せると、しみじみと語り始めた。
「日本に帰って来た時は、はっきり言ってそんなに期待していなかった。ただパイロットを続けられればいいって、気軽にJWAに入った。だけど今は、JWAに入って本当に良かったと思う。舞と出会えたし、佐倉教官にも会えた。俺は佐倉教官に心から憧れている。パイロットとしても、一人の人としても。あの搭乗証明書と当時のSNSのコメントを見て、感銘を受けたよ。佐倉教官は最後まで空の安全を守り抜き、お客様に空を飛ぶ楽しさと、世界が明るく拓ける希望を伝えていた。今も、奥さんと家族をずっと幸せにしている。俺もそんなパイロットになりたい。そして俺も、君を幸せにしてみせるよ、舞」
舞は涙で目を潤ませる。
「ありがとうございます。私もあなたと一緒に、この先もずっと空を飛びたい。あなたといれば、私はもっと強くなれる。そして出来るなら、私もあなたを幸せにしたいです、相澤キャプテン」
優しい微笑みを浮かべて頷いた大翔が、急に真顔になった。
「舞。その呼び方、そろそろ変えてくれ」
「えっ、なにが?」
舞は首をかしげて大翔を見つめる。
「相澤キャプテンって呼び方。シップの中じゃないぞ?」
「あ、そうですね。えっと、じゃあ、相澤さん」
「なんでだよ!?」
大翔は思わず本気でツッコミを入れた。
「俺の名前、もしかして読めないとか?」
「読めますよ!」
「じゃあなに?」
「大翔さん、でしょう?」
「ん? 聞こえなかった」
「だから、大翔さん」
「えっ、大和さん?」
「違う、大翔さん!」
そこでようやく舞は気づいた。
「ひょっとして、わざとなの?」
「なにが?」
「もう、絶対わざとだ」
舞はむくれてそっぽを向く。
「こんなに清々しい気持ちで新年を迎えられたなんて。今年は間違いなくいい年になる気がする」
「ふふっ。久しぶりに日本のお正月を味わえましたか?」
「ああ。全部舞のおかげだ」
「え、そんな……」
大翔はハンドルに両腕を載せると、しみじみと語り始めた。
「日本に帰って来た時は、はっきり言ってそんなに期待していなかった。ただパイロットを続けられればいいって、気軽にJWAに入った。だけど今は、JWAに入って本当に良かったと思う。舞と出会えたし、佐倉教官にも会えた。俺は佐倉教官に心から憧れている。パイロットとしても、一人の人としても。あの搭乗証明書と当時のSNSのコメントを見て、感銘を受けたよ。佐倉教官は最後まで空の安全を守り抜き、お客様に空を飛ぶ楽しさと、世界が明るく拓ける希望を伝えていた。今も、奥さんと家族をずっと幸せにしている。俺もそんなパイロットになりたい。そして俺も、君を幸せにしてみせるよ、舞」
舞は涙で目を潤ませる。
「ありがとうございます。私もあなたと一緒に、この先もずっと空を飛びたい。あなたといれば、私はもっと強くなれる。そして出来るなら、私もあなたを幸せにしたいです、相澤キャプテン」
優しい微笑みを浮かべて頷いた大翔が、急に真顔になった。
「舞。その呼び方、そろそろ変えてくれ」
「えっ、なにが?」
舞は首をかしげて大翔を見つめる。
「相澤キャプテンって呼び方。シップの中じゃないぞ?」
「あ、そうですね。えっと、じゃあ、相澤さん」
「なんでだよ!?」
大翔は思わず本気でツッコミを入れた。
「俺の名前、もしかして読めないとか?」
「読めますよ!」
「じゃあなに?」
「大翔さん、でしょう?」
「ん? 聞こえなかった」
「だから、大翔さん」
「えっ、大和さん?」
「違う、大翔さん!」
そこでようやく舞は気づいた。
「ひょっとして、わざとなの?」
「なにが?」
「もう、絶対わざとだ」
舞はむくれてそっぽを向く。