幼なじみは狐の子。〜黒白王子の三角関係〜




 御城ではダンスパーティーをやっていた。
 恋は最初、踊らずに、端の席に座ってダンスを見ていた。

 
「新田さん」


 ふと呼ばれて顔をあげると美風が王子様の様にお辞儀をした。

 
「僕と踊ってくれませんか?」


 ドレスを着た恋は、小さな声で応えて、美風とダンスをした。


 
「恋」


 一曲踊りを終わるとバルコニーの壁に寄りかかってこちらを睨んでいた宗介が怒り笑いした。


「彼氏の僕を差し置いて、どういうつもり?。ぼーっとしてんなよ。早くこっちに来る。」


 恋は宗介とも踊って、その後律とも踊った。 
 誰もが今この御城に居る瞬間を味わっていた。




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