幼なじみは狐の子。〜黒白王子の三角関係〜
洒落たエントランスの広い玄関ポーチのドアを開けて美風は最初に広い別荘を案内した。
「一階はリビングスペースとダイニングとキッチン。それと僕たち家族が使う部屋。あとは書斎とシアタールームがあるよ。」
大きな窓から明るい光が溢れる様に入るリビングの扉をガラガラと開けながら美風が言った。
「風呂は檜風呂で普通より広いんだ。家族で使う部屋の方が豪華だけどあんまり片付いてないから、見てくれなくて良いよ。飛ばして。次は2階を案内するね。」
階段を登っていくと、2階は藤のソファの置いてある広いロビーに、天井がガラス張りになっている。
「3部屋あるんだ。部屋ごとにデザインが違ってる。注文住宅じゃないんだけど、最初から凝った作りだったんだよね。窓から庭が見える。オレンジの木が植わってる。新田さんはどこでも好きな所使って良いよ。上野は余った部屋どっちか選べば。」
恋は小さな布張りのソファのある茶系の色が基調のベッドルームを選んだ。