29歳新人女性弁護士 超イケメンハイスペックな先輩に溺愛されちゃいました♡
「先輩はどうなんですか?藤川さんのこと、好きなんですか?」

「わっ、私は...」

一番、されてイヤな質問だ。華恵と藤川の視線が一斉にレイナに突き刺さる。だんまりを続けるレイナに対し、華恵が茶々を入れた。

「なーんかすっごいカッコイイこと言ってましたよね?今は忙しくて、あなたを想えないって断ってやるとか。その決め台詞、藤川さん言われてないんですか?」

藤川は挑発に乗らなかった。ただひたすら優しくレイナの背中をさすっていた。

「武藤さん、真戸さんはかなりショッキングな出来事に遭遇したばかりだから、この辺で勘弁してくれないかな?」

「助け舟ですか?男に守ってもらえて、いいご身分だこと!」

「武藤さん」

少し強い口調で藤川は華恵を呼んだ。華恵はふて腐れた表情でレイナと藤川を睨んだ。

「わかりましたよ、うるさいな」

小さく舌打ちをして、華恵は部屋を出た。

下を向いたままレイナはごめんなさい、と呟いた。藤川は無言のまま、首を横に振った。

出て行った華恵と入れ替わりに、外から解錠する音がした。

「ごめん、ごめん。遅くなったね。どうしたもんかね?何があったかね?」

息を切らしながら田森が所内に入ってきた。
< 101 / 254 >

この作品をシェア

pagetop