29歳新人女性弁護士 超イケメンハイスペックな先輩に溺愛されちゃいました♡
7 すべてはお見通し!?

「すいません、犬が何か?」

田森が事務所に帰ってきたことにより、嵐は過ぎ去った。

乱入者の件はレイナが経過を説明し、田森がすぐさま男たちを担当している所轄の警察署に連絡を入れた。生活安全課の担当者が公判が落ち着くまで、男たちを監視下に置いてくれることになり、ひとまずの懸案事項はなくなった。

だが、もう一方の件は、片付くはずもなかった。華恵は目も合わせてくれなかったし、ずっと仏頂面を崩さなかった。当然と言えば当然かもしれないが。

重苦しい空気を払拭できないまま、レイナは田森とともに大宮に出かけた。

行き先は、重度の知的障害を患うお子さんを抱える高齢女性のお宅である。この案件は田森が古くから抱えているものだが、今後はレイナの担当として引き継ぐため、その挨拶に伺うのだ。

知的障害者は自身で財産の管理が出来ず、多くの場合、成人してからも両親が丸抱えしている。しかし、両親の死後及び認知機能が衰えた場合、その管理はたちまち立ち往生してしまう。
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