29歳新人女性弁護士 超イケメンハイスペックな先輩に溺愛されちゃいました♡
一ヶ月前だったら、藤川を責めていたかもしれない。でも、今はそんな気持ちは、全く起きない。

華恵に対してと同じぐらい、藤川に対して情が湧いているからだ。

高い髪飾りをプレゼントしてくれたから、か。

あちこち一緒に出かけて楽しかったから、か。

殴り込み男たちから守ってくれたから、か。

それとも......。

これ以上、レイナは何かを失うのは御免だった。

「それとさ、田森所長だけど。感づいてるよね?俺とレイナの関係を。面と向かっては言わないけどさ」

花沢女子学園の生徒たちが最寄りの地下鉄の駅へと下りる階段に吸い込まれていくのを、レイナは横目で見ながら、藤川の話に耳を傾けた。

「みたいですね。大宮の帰り道にそれとなく触れてきましたが、私はしらを切り通しました」

「そっか。前に言ったと思うけど、俺はしらを切らないからね。もう覚悟しておいた方がいいと思うよ」

公然の事実になるのか。そうなると、どんな顔をしてあそこにいればいいのか、レイナにはまだわからない。
< 122 / 254 >

この作品をシェア

pagetop