29歳新人女性弁護士 超イケメンハイスペックな先輩に溺愛されちゃいました♡
友達の間柄で通常、キスはしない。彼氏だから、キスをしたのだ。

「少し早いですが、来週からいらっしゃらないので、忘れないうちに、これをお渡ししておきますね」

目を反らしたくて、鞄の中から、レイナは青いリボンのかかった黒い箱を取り出した。

「お誕生日おめでとうございます」

「そんな、いいのに」

「いえ、そういうわけにはいきません。私はあんなに値の張る物をいただいていますので」

藤川はリボンを解き、箱を開けた。黒い革製の名刺入れを中から取り出した。

「今、お使いになられている物がだいぶ痛んでいますでしょ?似たような物を選びましたが、ご趣味に合いますかね?」

「...よく見てるんだね...」

レイナは照れたように笑った。

「そうですかね」

「ありがとう。助かるよ。大切に使うから」

「はい。よろしくお願いします」

今宵の藤川は口数が少ないように感じた。疲れているのかもしれない。だが、その沈黙が怖くてレイナは饒舌にならざる得なかった。
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