29歳新人女性弁護士 超イケメンハイスペックな先輩に溺愛されちゃいました♡
このあまりの男尊女卑的な発言にレイナは憤慨した。口論に発展してしまい、挙げ句、個人工務店で大工をしている姉の夫は「女の子がそんなのになったら、地獄に堕ちるよ」とまで言い放った。売り言葉に買い言葉で、レイナは「地獄上等!」と返したのだ。

以来、レイナはなるべく姉の夫と顔を合わせないようにしている。結婚式も、大学の試験を理由に欠席してやったし、遊びに来る情報を聞き付けたら、大学や予備校の自習室で時間を潰した。幸い向こうもそれを察知してか、あまり真戸家に長居はしない。

しかし、この日は行く宛がなかったため、仕方なく自室に籠もる手段に打って出た。

子ども三人を引き連れてリビングのゲージにいるクッキーのもとへと、一家は駆け寄る。玄関脇が自室であるレイナはざわざわする五人に少しいらつきながら、『ジュリスト』を手に取り、机に向かった。

かつて一緒に暮らしていた一番上の甥っ子はもう高校二年生だ。残念ながら、姉に似て勉学に秀でていないらしく、高校卒業後は姉の夫が勤める工務店に同じく大工として入社する予定であるという。
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