29歳新人女性弁護士 超イケメンハイスペックな先輩に溺愛されちゃいました♡
父親似で奥二重で平坦な顔立ちのため、その類いの色が似合わないレイナからすれば、羨ましい。

「結婚が決まったら、倉科先生に挨拶しに行きな。きっと喜んでくれるよ」

「うるさいな。まだそんなことまで決めてない」

「私はレイナ、その人と結婚すると思う。それもそう遠くないうちに」

「いい加減な予言めいたこと言うな」

リビングから、一番下の甥っ子が「ママ」と呼んでいる声が聞こえた。

「ほら、早く戻ってやんな」

レイナは机に向き直り、本に焦点を戻した。

「じゃあ、レイナ、またね」

子どもを三人を産んだとはとても見えないほど、華奢な身体を翻し、セレナはレイナの部屋を後にした。ドアを閉めると、「どうした?」、と母親の声で返事をしていた。

わかっている。

レイナが憎むべき相手はセレナではない、ということは。
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