29歳新人女性弁護士 超イケメンハイスペックな先輩に溺愛されちゃいました♡
「突然、ごめんね。声が聞きたくなってしまって。レイナ、元気?」

「元気だよ。亮也さんは?」

「おかげさまで、なんとか。田森所長の息子さんのご家族のおかげかな」

「そっか。安心した」

電話が来たら、何を話そうか。あれこれ思索していたはずなのに、いざとなると、全然出て来ない。

「レイナ、寂しい?」

「忙しくてそれどころじゃないよ」

嘘ばっかり。寂しさで、胸が押し潰されそうなくせに。

「今は何をしてたの?」

「ゆっくりしてた。また明日からバタバタだもん」

「そうか。それもあと一週間だからね。頑張ろう」

「そうだね」

声を聞いているだけで、全身が痺れる。下戸であるのに、レイナは酩酊しているような気分になった。

「早くまた会いたいよ」

「うん。私も」

「ねえ、レイナ」

「何?」

少し間があってから、藤川は少し震えた声でこう言った。

「...また...触れたい...」
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