29歳新人女性弁護士 超イケメンハイスペックな先輩に溺愛されちゃいました♡
その後、すぐに三人目がやって来た。見た目は真面目そうだったが、かなり気の強いおかっぱ頭の女性だった。藤川に対してライバル心が強く、仕事の割り振りについて常に田森に噛み付いていた。男女差別です、と。まだ力が不足しているから彼女には任せられない、と田森が説明すると、激高していた。藤川と目が合うと、いつもキッと眉を上げて狐目になった。かなり嫌われていると、藤川は思っていたのだが、後から華恵に聞いた話によると、逆であった。藤川に気があったため、それがバレぬように、気を張った態度に出ていたらしい。いわゆる天邪鬼である。結局、彼女も華恵への風当たりが強すぎるとの理由から田森と不和になり、いなくなった。

京都駅から、観光客が乗り込み、車内はざわざわとした。座席は完全に埋まっているようである。京都を出てすぐに入るトンネルの中から、藤川はまた過去を顧みた。

極めつけは華恵である。

藤川から言わせれば、華恵は女豹である。

田森とレイナに対してはかなり猫を被った姿しか見せていない。あの二人は騙されている、と藤川は思う。
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