29歳新人女性弁護士 超イケメンハイスペックな先輩に溺愛されちゃいました♡

「女運も悪化の一途を辿った」

新大阪に到着した。少しばかり乗客が入れ替わり、また東京へ向けて発車した。

女運も悪化の一途を辿った。

元カノと別れてからは、特定の女性と交際はしなかった。する気が起きなかったのだ。それが仇となった。

独り者だとわかると、見る目を変えて、色目を使う女が何人も寄ってきたのだ。

藤川はそういった下卑た目をした女を最も嫌悪した。そういう女を司法修習生時代まではなんとか蹴散らしてきた。

困ったのは田森法律事務所に入ってからである。

一人目は藤川と同じ時期に入った女性だ。大変プライドの高い女性であった。女優のように派手な顔立ちをしたショートカットの彼女は、恋人がいると言っていたが、あからさまに誘惑してきた。だが、彼女は短期間で姿を消した。別な理由で田森に嫌われたからだ。

助かった、と思ったのも束の間、二人目のくせ者がすぐに現れた。モデルのように華やかな縦巻きロールヘアをしたグラマラスな女性だった。長い睫毛と大きな目は美容整形を施している、とカミングアウトしてしまうような女性だった。彼女からは何度も飲みに誘われたが、藤川は一度も付き合わなかった。藤川にその気がないとわかると、ホストクラブに通っている話を急に周囲に吹聴し出した。謎である。彼女は田森の妻に対する態度が非常に悪く、それを田森から注意されたことを不服として、辞めていった。
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