29歳新人女性弁護士 超イケメンハイスペックな先輩に溺愛されちゃいました♡
飲み屋で、華恵は藤川にしきりに飲むように勧めてきた。対して、藤川は酒量を調整した。おそらく、酔った勢いで間違いを犯させ、既成事実を作ってしまおうという魂胆だったに違いなかった。また華恵は藤川がそこそこ遊んでいると、踏んでいたようであり、誘えば乗るに違いないと思い込んでいたのだろう。失敬である。

店を出て千鳥足で歩く華恵を、タクシーに押し込んだ時、不平を金切り声で並べ立てた姿を、藤川は今も忘れられない。

しかも華恵は諦めが悪かった。どころか、より馴れ馴れしくなり、媚びを売るようになった。

事務員であるため、藤川の給与明細を見ていたことも関係していたようだ。セレブ婚を望んでいると、堂々と宣言したりもしていた。

高校の同窓生というだけで、レイナを味方につけ、藤川の気を惹く手助けをさせているのも、見ていて気分が悪かった。レイナの人の良さに付け込んでいるとしか思えなかった。
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