29歳新人女性弁護士 超イケメンハイスペックな先輩に溺愛されちゃいました♡
それだけではなかった。

華恵も前の女性の件があるため、当初は警戒していたようだが、同じ高校の出身とわかると、喜々として思い出話に花を咲かせるレイナにすぐに心を許し、仲良しになった。また田森の妻が重い物の移動で手間取っていると、すぐに手を貸す、などよく気がつく女性であった。さらに田森からの注意も素直に聞き入れ、口答えも絶対にしなかった。そのため、皆からすぐに慕われ、事務所内の雰囲気は以前よりも華やかで和やかになった。

だが、気がつけば、華恵に取り込まれていた。休日に会っていたようなので、その時に取り入ったのだろう。示し合わせたように、藤川の気を惹くために、華恵を褒め讃えた。「ハナちゃん、そのネイルかわいい」、「今日のハナちゃんの香水、いい香りね」等々。非常に子ども染みているが、それがいじらしかった。

その華恵に遠慮していたのもあるだろうし、単純に目上ということもあろうが、レイナは藤川に挨拶以外で口をきくことはなかった。対して、田森、華恵、田森の妻とはそうではない。
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