29歳新人女性弁護士 超イケメンハイスペックな先輩に溺愛されちゃいました♡
それが藤川は無性に寂しかったし、つまらなかった。

なぜだ。

話してみたい。彼女をもっと知りたい。

姉と母以外で、久しぶりに出会えた自分を好色の対象として見ない女性に、俄然、興味がわいた。

どうしてか。

特別視しない態度が嬉しかったのかもしれない。下品な眼で見つめてこないことに感謝したのかもしれない。

でもそれだけでは説明がつかなかった。もっと深層に別な何かがあるのではないか。

藤川は自分に問いかけた。何度も、何度も。

いつしか事務所内で顔を合わせれば、目で追ってしまうようになった。

田森はすぐにその藤川の様子を察知した。それとなく、「どう?」、とにやけながら聞いてきた。策略にはまっていると、思われたくなかったため、この時の藤川は素知らぬ振りをした。

それでもレイナの観察を藤川はやめられなかった。

やがて、レイナに恋愛感情を抱いていると、藤川は自覚した。抱きたい、と思うようになったからだ。

だが、手放しでいても、彼女は永遠に振り向くことはないと藤川はわかりきっていた。彼女は華恵の手先になっているのだから...。
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