29歳新人女性弁護士 超イケメンハイスペックな先輩に溺愛されちゃいました♡

「...誰が...そう...したの?」

改札から出てきた藤川を見て、レイナは笑顔を作ろうとしたが、うまくできなかった。笑おうと思っても、目と鼻がツンとして、まるで泣く前のようになってしまう。

おかしい。何も悲しくないのに、なぜだろう。

「レイナ」

藤川はいつもの優しい笑顔だ。一ヶ月ぶりで、懐かしい。

ひと呼吸ついてからレイナは声を振り絞った。

「亮也さん、お疲れ様」

「レイナもお世話様だったね」

さあ、言おう。きちんと、自分の気持ちを...。

「亮也さん、好きだよ」

右手をレイナは藤川に差し出した。

「私、亮也さんを愛してる。私を愛してくれてありがとう。これからもどうぞよろしくね」

笑おうと思ったが、やっぱりできなかった。藤川の端正な顔立ちの眉が、少し上に動いた。

「レイナ...」

その瞬間、差し出したレイナの手を、藤川は引いた。そして藤川は「やっと聞けた」と言って、レイナを胸に包んだ。

レイナの瞳を藤川が見つめた。反射的にレイナは瞳を閉じる。

駅員のアナウンスが遠ざかった。
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