29歳新人女性弁護士 超イケメンハイスペックな先輩に溺愛されちゃいました♡
二人は唇を重ねた。

ディズニーランド帰りの女の子グループが、キャーッ、と叫ぶ。

外国人観光客が口笛を吹きながら、囃し立てた。

酔っ払いが、「よっ、お熱いねぇ」、と茶々を入れる。

どこかの若者が星野源の「恋」を歌って盛り上げる。

だが、それらの雑踏は二人の耳には入っていなかった。お互いの唇を貪り合うことに夢中だったからだ。

彼らに二人はどう見えているのか。

きっと人間は、職業や身分などお構いなしに、惹かれ合ってしまうと、同じ行動を取るのだろう。

二分ほどして、二人はやっと唇を離した。

「この続きは別な場所で」

熱っぽい目つきで藤川はレイナに囁いた。

「そう言うと思って、部屋を取っておきました」

したり顔でレイナは言った。

「えっ?どこに?」

八重洲口の外資系ホテルの名をレイナは口にした。用意周到なレイナに、藤川は少し驚いたようだ。それがレイナには面白かった。

改札を出て、シャッターの閉まる大丸百貨店やキャラクターストリートを通り過ぎ、二人はホテルへと向かった。
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