29歳新人女性弁護士 超イケメンハイスペックな先輩に溺愛されちゃいました♡
「予約をしています。真戸です」

「お待ちしておりました。こちらへどうぞ」

店内は薄暗い。さらに全席完全個室のようで、煉瓦が描かれたパーティションで区切られ、出入口は黒いカーテンがかけられている。

これ、まずいやつじゃない。

レイナの直感がそう告げていた。

ネットで見た写真では、シャンデリアと広々とした応接セットがある客間のような部屋、であった。しかし、三人以上ならともかく、二人でそんな席に通してもらえるとは到底思えない。

仕切られているため中の様子は見えないが、あまり面積があるようには感じない。

こちらでございます、とある席の前で店員の女性がカーテンを開けて、中に入るよう促してきた。

狭っ、暗っ、近っ、ヤバッ。

その席は、半円形の赤いソファとその前に黒いテーブルが置かれており、左右がパーティションに、前方はカーテンで、後方は鏡によって囲まれている。ソファと鏡の間には植え込みのようなものがあり、造花の薔薇が飾られている。
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