こじらせCEOの壮大すぎる初恋計画 〜二代目女社長、冷徹なライバルに理不尽な政略結婚を迫られたはずが、すべては22年前からの策略でした!?〜
パーティーで営業させてくれたのは隼人の会社を潤わすためだったのに、ツクモソフトの売り上げを伸ばすために協力してくれたのだと勘違いしてしまった。
うちの業績が悪ければ自分の会社に吸収したときの負債が増えるからだったんだ。
浮気はしないと言ったくせに8月15日にお嬢様とディナークルーズの約束をして、8月10日に私とディナークルーズに行けば浮気もバレないし、下見もできてちょうどいいってことだろうか。
遥は白ワインをいっきに飲む。
「……トロピカルフルーツみたいな味」
でもワイングラスで飲んだらもっとおいしいのだろう。
変なグラスで飲んでごめんなさい。
ラベルに書かれた名前をスマートフォンで検索するとカリフォルニア産だと表示された。
「フランスじゃないんだ」
どのサイトを見てもこの白ワインはカリフォルニアのシャルドネの帝王だと称されている。
「帝王……ね」
購入者も帝王だわと皮肉った後、遥はワインをグラスに注ぎ、いっきに飲みほした。
翌日はもちろん二日酔いだった。
頭がクラクラするし、喉もカラカラだ。
それになぜソファーで寝落ちしたのだろうか。
変な態勢で眠ったせいで、首も肩も腰も痛い。
遥はのそのそとベッドを目指す。
水が飲みたいけれど、気持ちも悪いし、キッチンまではとても行けそうにない。
ふかふかの布団に包まれたかっただけなのに、よろけてテーブルにぶつかった遥は、ワインの瓶を床に落としてしまった。
中身は空だったが、大きな音と共に砕けた瓶の破片が床に散乱する。
「あ~~」
ただでさえ頭が痛いのに最悪だ。
「おい、大丈夫か? 大きな音が」
「待って、開けな……」
開けないでと言おうとした遥の声はすでに遅く、扉を開けた隼人の驚いた顔が見えた。
「あ~、えっと、ぶつかって、その」
無言で立ち去る隼人に遥は肩をすくめる。
大丈夫かって一言くらいあるかなと期待してしまった自分がバカみたいだ。
ズキズキする頭を我慢しながら、遥はとりあえず割れた大きな瓶を拾おうと床に手を伸ばした。
「触るな」
急に聞こえた声に驚いた遥の身体がビクッと揺れる。
左手にほうきと塵取り、右手にペットボトルの水を持った隼人は、ズカズカと遥の部屋に入るとソファーの上にほうきと塵取りを置いた。
ペットボトルを押し付けられた遥の視界がぐるっと動く。
抱き上げられ、ベッドの上にぽふんと置かれた遥は目を丸くした。
「ちゃんと水分を取れ」
「は、はい」
隼人が似合わないほうきと塵取りで割れたガラス瓶を集めていく。
破片を一度捨てに行き、再び戻ってきた隼人の手には掃除機が。
テキパキと片付けられていく床を遥はぼんやりと眺めた。
うちの業績が悪ければ自分の会社に吸収したときの負債が増えるからだったんだ。
浮気はしないと言ったくせに8月15日にお嬢様とディナークルーズの約束をして、8月10日に私とディナークルーズに行けば浮気もバレないし、下見もできてちょうどいいってことだろうか。
遥は白ワインをいっきに飲む。
「……トロピカルフルーツみたいな味」
でもワイングラスで飲んだらもっとおいしいのだろう。
変なグラスで飲んでごめんなさい。
ラベルに書かれた名前をスマートフォンで検索するとカリフォルニア産だと表示された。
「フランスじゃないんだ」
どのサイトを見てもこの白ワインはカリフォルニアのシャルドネの帝王だと称されている。
「帝王……ね」
購入者も帝王だわと皮肉った後、遥はワインをグラスに注ぎ、いっきに飲みほした。
翌日はもちろん二日酔いだった。
頭がクラクラするし、喉もカラカラだ。
それになぜソファーで寝落ちしたのだろうか。
変な態勢で眠ったせいで、首も肩も腰も痛い。
遥はのそのそとベッドを目指す。
水が飲みたいけれど、気持ちも悪いし、キッチンまではとても行けそうにない。
ふかふかの布団に包まれたかっただけなのに、よろけてテーブルにぶつかった遥は、ワインの瓶を床に落としてしまった。
中身は空だったが、大きな音と共に砕けた瓶の破片が床に散乱する。
「あ~~」
ただでさえ頭が痛いのに最悪だ。
「おい、大丈夫か? 大きな音が」
「待って、開けな……」
開けないでと言おうとした遥の声はすでに遅く、扉を開けた隼人の驚いた顔が見えた。
「あ~、えっと、ぶつかって、その」
無言で立ち去る隼人に遥は肩をすくめる。
大丈夫かって一言くらいあるかなと期待してしまった自分がバカみたいだ。
ズキズキする頭を我慢しながら、遥はとりあえず割れた大きな瓶を拾おうと床に手を伸ばした。
「触るな」
急に聞こえた声に驚いた遥の身体がビクッと揺れる。
左手にほうきと塵取り、右手にペットボトルの水を持った隼人は、ズカズカと遥の部屋に入るとソファーの上にほうきと塵取りを置いた。
ペットボトルを押し付けられた遥の視界がぐるっと動く。
抱き上げられ、ベッドの上にぽふんと置かれた遥は目を丸くした。
「ちゃんと水分を取れ」
「は、はい」
隼人が似合わないほうきと塵取りで割れたガラス瓶を集めていく。
破片を一度捨てに行き、再び戻ってきた隼人の手には掃除機が。
テキパキと片付けられていく床を遥はぼんやりと眺めた。