こじらせCEOの壮大すぎる初恋計画 〜二代目女社長、冷徹なライバルに理不尽な政略結婚を迫られたはずが、すべては22年前からの策略でした!?〜
「飲んだか?」
「あっ」
慌ててペットボトルの蓋をひねり、冷たい水を飲む。
喉が渇いていたせいか、水が冷たいせいか、なんだかすごくおいしい気がした。
掃除機の次はモップ掛けまで。
最後にもう一度掃除機をかけ、破片が落ちていないか念入りにチェックしてくれる隼人に、遥はようやく「ごめんなさい」と言葉が出た。
「二日酔いか?」
薬を飲むなら買ってくると言ってくれる隼人に遥は首を振る。
頭が痛いのに首を振ったせいでクラクラしてしまった遥は、そのまま布団に倒れ込んだ。
「大丈夫か?」
あぁ、心配そうな顔をしている。
この人でもこんな顔するんだ。
うへっと笑った遥はそのまま目を閉じる。
おでこに触れた冷たい手が少し気持ちいいなと思いながら、遥はすぐに眠りに落ちてしまった。
「……眠ったのか?」
ペットボトルの水を抱きしめたまますやすやと眠ってしまった遥のおでこから隼人はそっと手を退けた。
ペットボトルをそっと取り上げ、サイドテーブルへ。
置いた瞬間、遥のスマートフォンにピコンという音と共にプッシュ通知が表示された。
『佐久間:暇だったら映画でも行こうぜ』
見るつもりなんてなかったのに勝手に視界に入ってしまった文字。
佐久間とは誰だ。
会社の奴か?
それとも。
「……浮気か?」
隼人は眠る遥の前髪を退け、しばらく寝顔を眺める。
「俺のこと……覚えているわけがないか」
殺風景なゲストルームは物が増えた形跡はなく、本当に半年で出て行くつもりなのがよくわかる。
できれば普通に求婚したかった。
融資を盾にするのではなく、普通に再会して口説いて自分のものにしたかったけれど。
「逃がさないから覚悟しろ」
隼人は遥の寝顔に勝手に宣言すると、掃除道具を持ち部屋を去った。
◇
遥が二日酔いから復活したのは夕方だった。
水のペットボトルを抱えてリビングのソファーに座ってしまったのは失敗だった。
一度座ってしまうと、すぐに立って他の場所に行きにくいのだ。
リビングのガラステーブルの上においしそうなマスカットが乗っているから釣られてしまったが、まさか隼人が同じ部屋で仕事をしているとは思っていなかった。
隼人はパソコンとにらめっこし、オンラインミーティングは英語。
終わったと思ったら集中してパソコンに向かい、また英語で会話。
仕事をしている姿ははじめて見たが、CEOは伊達ではないのだとしみじみ感じてしまった。
「あっ」
慌ててペットボトルの蓋をひねり、冷たい水を飲む。
喉が渇いていたせいか、水が冷たいせいか、なんだかすごくおいしい気がした。
掃除機の次はモップ掛けまで。
最後にもう一度掃除機をかけ、破片が落ちていないか念入りにチェックしてくれる隼人に、遥はようやく「ごめんなさい」と言葉が出た。
「二日酔いか?」
薬を飲むなら買ってくると言ってくれる隼人に遥は首を振る。
頭が痛いのに首を振ったせいでクラクラしてしまった遥は、そのまま布団に倒れ込んだ。
「大丈夫か?」
あぁ、心配そうな顔をしている。
この人でもこんな顔するんだ。
うへっと笑った遥はそのまま目を閉じる。
おでこに触れた冷たい手が少し気持ちいいなと思いながら、遥はすぐに眠りに落ちてしまった。
「……眠ったのか?」
ペットボトルの水を抱きしめたまますやすやと眠ってしまった遥のおでこから隼人はそっと手を退けた。
ペットボトルをそっと取り上げ、サイドテーブルへ。
置いた瞬間、遥のスマートフォンにピコンという音と共にプッシュ通知が表示された。
『佐久間:暇だったら映画でも行こうぜ』
見るつもりなんてなかったのに勝手に視界に入ってしまった文字。
佐久間とは誰だ。
会社の奴か?
それとも。
「……浮気か?」
隼人は眠る遥の前髪を退け、しばらく寝顔を眺める。
「俺のこと……覚えているわけがないか」
殺風景なゲストルームは物が増えた形跡はなく、本当に半年で出て行くつもりなのがよくわかる。
できれば普通に求婚したかった。
融資を盾にするのではなく、普通に再会して口説いて自分のものにしたかったけれど。
「逃がさないから覚悟しろ」
隼人は遥の寝顔に勝手に宣言すると、掃除道具を持ち部屋を去った。
◇
遥が二日酔いから復活したのは夕方だった。
水のペットボトルを抱えてリビングのソファーに座ってしまったのは失敗だった。
一度座ってしまうと、すぐに立って他の場所に行きにくいのだ。
リビングのガラステーブルの上においしそうなマスカットが乗っているから釣られてしまったが、まさか隼人が同じ部屋で仕事をしているとは思っていなかった。
隼人はパソコンとにらめっこし、オンラインミーティングは英語。
終わったと思ったら集中してパソコンに向かい、また英語で会話。
仕事をしている姿ははじめて見たが、CEOは伊達ではないのだとしみじみ感じてしまった。