愛しい君よ〜俺達の恋〜
当直や緊急やらで、まともに家にいることのなかった昔は、



数日振りに顔を合わすと何を話していいのか変な照れのようなものを覚えた。




その名残なのか…
冗談まじりにおちゃらける海とは違って口数少ない俺と親父の間には見えない隙間が出来ていた。




今でもそうだ。




あんな風に親父とサシで飲むなんて気まずくておかしくなりそうだ。





親父と海の笑い声が絶えない。




そんな海は、やっぱり俺には羨ましいと思う。



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