愛しい君よ〜俺達の恋〜
『わっはっはっは……そうか、ウルトラマンになりたいか!!』




海の突拍子な回答に度肝を抜かれた親父は笑いで涙目になりながら目を丸くして言ったんだ。





『海、お前はウルトラマンのように強くなれ、好きなことを見つけろ』


『蓮、医者になるのは大変だけど頑張れよ』





そんな親父からの優しい言葉に、俺は頷くしか出来ず。





『だからぁ、ウルトラマンのようにじゃなくてぇ、ウルトラマンがいいのっっ!』



親父の言葉尻を訂正した海。




『そうか、そうか。じゃあウルトラマンになるんだぞ』


『うんっっ』









―俺もウルトラマンになりたいって言えば良かった…。



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