愛しい君よ〜俺達の恋〜
苦しい?


いや、違う。



唄を奏でるその表情は、まるで果てた時のような、




甘美で、そして憂いがあって。






ビジョンを見上げる女子達を釘付けにしてしまう。




喧騒の中の大音量。



それだけが足を止めるのではない。








唄を奏でるお前に、
まるで抱かれているかのような、




そんな錯覚に落とされる。






いつもの弟、とのギャップに戸惑いを隠せない自分がいるのが分かる。





兄弟なのに、
お前が知りたくなる。





そのメロディに乗せて囁く甘い言葉は一体誰に向けているんだ−?






誰なんだ?


その愛しい相手は。




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