年上の貴女
6時25分





それから、冬になり。


春になった。


俺も高校生になった。


今日の内容の教科書をつめた鞄を持ち。


まだ新しい、革靴を履き。


この辺じゃ珍しいブレザーを着た自分を鏡で見て。


―笑った。


あれから無事鴛桑高に受かった。


奇蹟、としか言いようがない。


その隣には翔がいない。


そう―


翔は不合格だった。


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