幼馴染のち恋模様

折角の良い気分が台無しになったところで、葵から着信が来た。
画面に表示された名前を見るだけでさっきまでの澱んだ気持ちが浄化されていく・・・。

「葵?ありがとう」
「へっ!?何が?どうしたの?」

電話の向こうで慌てふためく葵が目に浮かび、愛しさが溢れて今すぐ抱きしめたくなった。
よし。会ったらまず抱きしめよう。

「葵こそ電話かけてきてどうした?」
「あっ、そうだ。仕事でトラブルがあって、少し遅れそうなの」
「分かった、待ってるよ」
「ごめんね?超特急で終わらせるから!」
「ふっ、終わったらご褒美ちょうだい」
「ご褒美?いいけど、何が欲しいの?高いのとかは無理だからね?」

子どもへのご褒美だと思ってんのか?

「会った時に言うよ」
「?・・・分かった。取り敢えず仕事終わらせてきます!」
「頑張れよ」

ご褒美に欲しいものを言ったら葵はどんな顔をするだろうか・・・?
早く会いたいと胸が疼いた。


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