幼馴染のち恋模様【完】

部長にもらったメールアドレスに挨拶の文を打ち込む。


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東雲様

はじめまして。
株式会社リシモ 編集部の柚月葵と申します。
このたび、霜月駅前開発プロジェクトに関する取材を担当することになり、ご挨拶を兼ねてご連絡いたしました。
建築面からのご意見や、今回のプロジェクトに込められた意図など、ぜひお聞かせいただければと思っております。

お忙しいところ恐れ入りますが、日程調整のご相談をさせていただければ幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。

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これでいいかな?
なんの緊張なのか微かに震える指先でマウスをクリックし送信した。

「ふぅぅーーーー」

深く息を吐き、気持ちを切り替える。
よし!まずはプロジェクトの内容確認と取材内容をまとめて・・・
頭の中でやるべきことを組み立てながら作業しているとパソコンの画面に表示が一つ、メールの受信を知らせた。
もう返事きたの?早くない?
恐る恐るメールを開くと思った通り彼からの返信だった。

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柚月様

ご連絡ありがとうございます。
霜月駅前開発プロジェクトを担当しております、(きょう)建築事務所の代表 東雲梗介(きょうすけ)です。

取材の件、承知いたしました。
日程については、来週であれば比較的調整がしやすい状況ですので、柚月様のご都合と合う日があればお知らせください。

それでは、当日お目にかかれることを楽しみにしています。

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最後の文に含みを感じるのは、過去があるからなのか、それとも思い過ごしか・・・。考えても仕方ないので黙ってメールを閉じた。


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