不仲の同期が、私の婚活を邪魔しにきた件について!

 主催側を代表して美希が挨拶し、イベントがはじまる。
 
 はじめは確か、プロフィールカードを参考に、テーブルをローテーションしながら会話を深めるんだったよね……?

 そう思いながら受付でもらったプロフィールカードを首に下げ、テーブル席に向かおうとしたときだった。

「神山……っ!」

 勢いのある声とともに、ぐんっ! とよく後ろから肩を引かれた。
 バランスを崩した私の身体を、私よりも大きくてがっしりした身体が受け止めた。
 
 ――え……?
 
 視線が絡み合い、その姿に驚いて目を瞬いた。

「新……? どうして、ここに――」

 至近距離で視線が絡み、思わず息を呑む。

「どうしてじゃない。俺の話、最後まで聞かないで電話切っただろう」

 ……話?

 理解が追いつかない私を置き去りに、新は苛立ったように息を吐いた。
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