クリスマスに3つの奇跡を〜サンタはみんなの所にやって来る〜
「店員さん。もう一杯持ってきて‼︎お替わり‼︎」



生ビールの中ジョッキをお替わりした私は既に3杯目!?



結構お酒には強くていつもならあんまり酔わずに酔い潰れるはずもない私なのに、この日の私は彼氏に振られたショックなのか、酔いが早く回って潰れていた…



「見た目が地味だからなんだっつうのよ。お姉さん良く見ると美人だね!とか言って声掛けてきたのはそっちでしょ?それなのにタイプじゃなかったとか言って振るわけ??」



あームカつく…



酔い潰れてくだを巻き、いつになく飲みすぎた私は、そのまま居酒屋で寝てしまったらしい…



「お客さん、お客さん起きて‼︎もう閉店だよ」



だめだ、起きないや…



「海斗《かいと》、お前丁度上がる時間だろ?そこのお客さん送ってってやれ」



えーー‼︎俺が送って行くんですか⁇



タクシーでも呼んで乗せてやれば大丈夫だから…



どこに住んでるか言うかなー??



遠くで居酒屋の店長と店員らしき人が話してる声が聞こえる…



どうやら酔い潰れてそのまま居酒屋で寝てしまったらしき私は、閉店間近になるまでそこで寝ていたらしい…



「お姉さん、お姉さん起きて‼︎」



多分20歳そこそこであろう店員の男の子が、酔い潰れている私の肩を少し強めにゆすった…



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