あの人に会いにいく。
聖なるクリスマス
〜最悪な誕生日〜
私、姫川緑。今日で十六歳。
好きなことは読書で、好きな四字熟語は“七転八起”。苦手なことは細かい作業が多い刺繍で、苦手な人は冷たく心がない人、です。
トップクラスの進学校に通う者でして、自慢ではないですが一応首席です。
そんな私もついに、十六歳の誕生日を迎えました。
『緑もやっと、私に続いて十六歳になったね〜』
「うるさい。たった一週間しか違わないのに地味に自慢しないでくれる?」
十二月二十五日、街も人も世界も賑わう日といえば聖なるクリスマスだ。だけど私は自分の誕生日であるこの日が嫌い。
『それでそれで〜! 都内暮らし九ヶ月やけどどうなんよ! そろそろイケメン発掘したんでしょうね!』
好きなことは読書で、好きな四字熟語は“七転八起”。苦手なことは細かい作業が多い刺繍で、苦手な人は冷たく心がない人、です。
トップクラスの進学校に通う者でして、自慢ではないですが一応首席です。
そんな私もついに、十六歳の誕生日を迎えました。
『緑もやっと、私に続いて十六歳になったね〜』
「うるさい。たった一週間しか違わないのに地味に自慢しないでくれる?」
十二月二十五日、街も人も世界も賑わう日といえば聖なるクリスマスだ。だけど私は自分の誕生日であるこの日が嫌い。
『それでそれで〜! 都内暮らし九ヶ月やけどどうなんよ! そろそろイケメン発掘したんでしょうね!』