バタフライ エフェクト
「その状態だと、死後そんなに経ってないってことだよね? ってことは最近亡くなった人」

「多分、殺されていると思います」

「心音ちゃんはなんでそう思うの?」

「あの死体、首のところが変色してたから……、アザみたいに。締め殺されたんだって思うんです」



梨々愛が少し考えて、
「ちょっと待って」
と、言った。



「その死体、青いパーカー姿の人だった?」

「えっ? 青いかどうかは暗くてわからなかったけれど、パーカーは着てるっぽかったよ」

「……」



梨々愛が黙って考えている。



「何か知っているの?」
と、芹香が尋ねる。



「パパにお客様が来たの。一ヶ月前くらいだった。青いパーカー姿の若い男性」

「えっ!?」

「パパのお客様っていつもスーツやきっちりした恰好の人が多いのに、ラフな恰好の人だったから珍しいなって覚えてたの。その人とパパ、言い合いをしていたみたいだったし」

「その人の名前は?」

「えっ、覚えてないよ……、でもよく聞く名字だったはず」
< 98 / 156 >

この作品をシェア

pagetop