ハチャメチャ☆☆ゆうえんち男子

 でも……と、考え込みながら天井をあおぐ。

 これは社長が考えた作戦なんだ。

 お客さんが減って閉園の危機に直面している野いちごランド。

 赤字の遊園地を救うため、大人気アイドルを作り上げてお客さんを呼びこむ計画で間違いない。


 イケメンのジェットくんたち5人には華がある。

 妖精だからか、人をひきつけるキラキラオーラを放出しているし。

 日本だけじゃなく、世界中から愛される存在になりえるかもしれない。

 その中に平凡な僕が入ったら?

 グループの価値が落ちちゃうんじゃ?

 そんな気がしなくもないけど。


「不安なんだよ。人間の常識を知らない妖精だけじゃ」と社長。


「マイクはグループ内の癒し系ポジ。司会をするときみたいに、人懐っこい笑顔で元気に歌って踊ってくれればいいよ」


 自分の良さを誉められ、心がジーンと温かくなり、やっと決意が固まった。

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