ハチャメチャ☆☆ゆうえんち男子


 って、可愛い子供たちを思い出してニマニマしている場合じゃなかった。

 早くリハーサル室に行かなきゃ。

 でもって社長を問いつめなきゃ。

 野いちごランドがなくなっちゃうんですかって。




 大きな建物の関係者入口に駆けこむ。

 廊下は歩きなさい?

 わかってるよ、中学で耳ダコだもん。

 でもごめん、それどころじゃないんだ、いい子でなんかいられない。



 廊下も走り、リハーサル室の前に着いた。

 全力ダッシュをきめこんだから、はぁはぁと息があがっちゃう。



 野いちごランドの若社長が中にいますように。

 願いながらドアを開けた瞬間、僕は固まってしまった。

 だって――



「こいつらと仲良くとかムリ! ガキすぎてつきあいきれない!」


「人に合わせようともしないジェットが、一番ガキくさいと思うのですが!」



 僕と同じ中2くらいの男子二人が、胸ぐらをつかんで怒鳴りあっていたから。

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