ハチャメチャ☆☆ゆうえんち男子


 社長は部屋のすみに立つ僕に気づいていない。

「とりあえず心の荒波をしずめろ」と、にらみあう二人を引き離している。



 あーあ、社長がかわいそう。
 
 努力が報われていない。

 ケンカ中の二人を見守っていた3人の男子までもが、ワーワー騒ぎだしちゃったもん。



「アハハ、二人とも怒ってる怒ってる。ジェットとカンラの頭を僕が冷やしてあげるね」


「うわっ冷たっ。ミズキ、肩にかついでるどでかい水鉄砲で水をまき散らすな!」


「私はメガネを濡らされるのが大嫌いなのですが!」


「僕にはたくさんの水をかけておくれ。水もしたたる世界一カッコいい王子様だから」


「うるさい場所ムリ……人間の悲鳴は子守歌……それ以外は雑音……お化け屋敷に帰りたい……」


「ユウ、存在感消して立ってるなよ。地縛霊とまちがえておはらいしそうになったじゃん」


「良いと言って差しあげたのに、なぜこの僕に水をかけない。その水鉄砲を貸して、自分で水浴びをする」


「うわっメリー、水鉄砲を奪うな! 俺の相棒を返せー!」

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