青に溶ける、きみ。
「やっぱ、やめとく?」
その一言に、思わず顔を上げる。
「え……」
「無理に誘っても仕方ないし」
そう言って笑う大塚くんは、どこか諦めようとしているように見えた。
その表情を見た瞬間、自分がどれだけ失礼なことをしていたのか気づく。
せっかく勇気を出して誘ってくれたのに、私は別のことばかり考えていた。
「ち、違うの」
「ん?」
「行きたい……ちゃんと、行きたいよ」
そう言うと、大塚くんは私の顔をじっと見つめた。
まるで本心を探るみたいに。そして数秒黙ったあと、ふっと笑う。
「じゃあ、決まり」
そう言うなり、私の机の上に置いてあったスクールバッグをひょいと持ち上げた。
「えっ!?」
「ほら、雨弱くなってきたし」
「ちょ、ちょっと、大塚くん!」
突然のことに慌てて立ち上がる。