青に溶ける、きみ。
だめ?
――そんなの、だめなわけがない。
むしろ、どうして私なんだろう、って思った。
私でいいの? 本当に?
教室にはもっと話しやすい子だっているし、頭のいい子だっているのに。
どうして晴海は、わざわざ私なんかに声をかけたんだろう。
そんなことばかり考えてしまって、言葉が喉の奥につかえたまま出てこない。ただ固まったまま、近すぎる距離にいる晴海を見つめていた。
すると晴海が「あー……」と小さく声を漏らした。その声は、どこか照れ隠しみたいで、少しだけ困った響きをしていた。
「ごめん。やっぱ迷惑だよな」
そう言って、晴海は膝に顔を埋めるみたいに俯いた。
制服の袖から見える手首が、夏の光に白く透けて見える。その瞬間、胸がぎゅっと締めつけられた。
違う。迷惑なんかじゃない。むしろ、そんなふうに思わせてしまったことのほうが苦しい。私が黙っていたせいだ。変に意識して、勝手に緊張して、晴海を困らせてる。
「は、晴海!」
思わず大きな声が出た。自分でもびっくりするくらい必死な声だった。
「やろう……!今日の放課後……!」