青に溶ける、きみ。
晴海の顔が、ただ近いだけじゃなくて、やけにきれいで、目を逸らす理由がどこにも見つからなかったなんてこと、絶対に、言えない。
ふぅ、と小さい息を吐いて、教科書を取り出したその時だった。
「どうする?隣くる?」
「…へ?」
…今、なんて?
「勉強教えてくれるんじゃないの?正面より隣のほうがやりやすいでしょ」
「…た、たしかに?」
どうするかも決めてない間に決定事項なのか、晴海が立ち上がって荷物をこちらに持ってくる。
問答無用に立たされた私。1秒前まで私が座っていた椅子に晴海の荷物が置かれて、必然的に晴海が座る隣に行くことに。
座ってみたら、どうしたことか。
数秒前までの距離が一度ほどけたあと、別の形で組み直されていく。
教室の隣の席より遥かに距離が近い。
…そりゃそうだ。4人テーブルなんだから。