腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
「もしもし…茜、どうした?」

そう。電話の相手は、あの超人気売れっ子BL漫画家の幸子先生こと、美幸先輩だ。

「先輩、相談があるんです…」

「何?私に?どんな相談?!」

なんだか嬉しそうだ。きっと先輩のことだから、私に頼ってもらえたことが嬉しかったのであろう。
こんなふうに先輩を頼るのは久しぶりだ。そう思うと少しだけ緊張してきた。

「えっと…先輩って、どんなふうに絵を描いてるんですか?」

ざっくりし過ぎた質問かもしれない。
しかし、描くこと自体久しぶり過ぎて、私にはどうしたらいいのか分からなくなってしまっているのであった。

「それは絵の描き方のこと?それとも、絵を描くツールとか環境とかそういった感じ?」

「全部…です」

いくら先輩が絵のプロとはいえ、こんなにたくさん一気に質問されても困らせるだけかもしれない。
さすがに甘えすぎたかもなと、一人で反省していた。

「うーん…そうだね、茜って最後に絵を描いた時は、アナログだったの?それともデジタルだったの?」

当時は大学のサークルにあった機材や道具を使用させてもらっていたため、どちらも上手く併用していた。
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